2章 紅蓮先輩の独占欲は強め

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ーーー5分後。 「はい、おしまい。悠、よく我慢したね」 そういって私の頭を撫でてくれる紅蓮先輩。 「私、我慢出来てましたか?」 「どうだろうね。一人になったとき、さっきのことを思い出してみるといい。そしたらわかるかもしれない。自分がどんな表情をして僕を見ていたか」 「紅蓮先輩の意地悪っ……」 「ごめん。そこまでいじめるつもりはなかったんだけど、悠があまりにも可愛かったから」 口元を隠しながら笑ってる紅蓮先輩。 相変わらず綺麗な笑顔……。 「悠、立てる? 足のことも心配だし、家まで送るよ」 「あ、ありがとうございます」 私は途中で腰を抜かしてしまい座り込んでしまった。手を差し伸べられたので甘えることにした。 「どう? 刺激的なお仕置きは満足できた?」 「ま、まぁ、それなりには……」 紅蓮先輩に上手く誘導された気がするけど悪くなかった。でも、こんなのが毎日続くようなら断るけど……。心臓に悪すぎ。
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