3章 映画館でハラハラ!?コスプレでドキドキ!?

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「悠にはお兄さんがいるんだね」 「……?」 「なんでもないよ、こっちの話」 一瞬だけど紅蓮先輩の笑顔が黒かったような気がする。 私の見間違いかな? 「デート楽しみにしてる。僕はこれから会長としての仕事があるからこれで」 「あ、お邪魔しちゃってごめんなさい」 ペコッと軽く頭を下げ、お弁当箱を持って生徒会室から出ようとする私。 「待って」 ガッ! と腕を掴まれた。 「紅蓮先輩?」 「この場所は普通なら関係者以外は立ち入り禁止なんだけど……」 「は、はい」 「悠は特別。なんたって僕の恋人だから。僕に会いたくなったら、いつでも生徒会室に来て」 グイッ! と紅蓮先輩のほうへと引っ張られたと思ったら、そのまま抱きしめられる私。
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