3章 映画館でハラハラ!?コスプレでドキドキ!?

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「生徒会長としてじゃなく、如月紅蓮として君を歓迎する。どんなに忙しくても悠が来てくれたら悠優先にするつもりだから」 「それは嬉しいですけど.......。でも、生徒会長の仕事のほうを優先してくださいね?」 不意にかけられた言葉に心がキュンってなる。 みんなは多分知らない。こんなにも優しい紅蓮先輩の姿を。 「悠がそういうなら努力する。だけど悠は僕にとって好きすぎる対象だから.......」 「待って、くださいっ!」 「?」 「ダメです! これから会長としての仕事があるんでしょう!?」 顎クイされ、キスを迫ってくる紅蓮先輩をギリギリのところで止めた。 「……嫌がられるとさらにいじめたくなる」 「えぇ!?」 それってどういうこと? 「好きな人に意地悪したくなる男の子と同じだよ。悠には僕の気持ちがわからない?」 「わからないです。それよりもいいんで……んっ!?」 「……うん。これで満足した」 「そ、それは良かったですね」 結局、力に勝てず紅蓮先輩のキスを受け入れる形となってしまった。そのあと、頭を優しく撫でられた。
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