3章 映画館でハラハラ!?コスプレでドキドキ!?

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「悠。少しの間、目を閉じてもらえる?」 「はい」 目にゴミでも入ってたかな? 「これで落ち着いた?」 「あ……ぐ、紅蓮先輩!? 今、キスしましたよね?」 「そうだけど。僕の言葉で驚かせちゃったみたいだから」 「さっきの発言よりもビックリしました」 「それはごめん。僕としたらリラックスするかと思って」 すれ違う人にめっちゃ見られてる。 「逆に落ち着かなくなりました」 「じゃあ、もう一回しておく?」 「なんでそうなるんですか!?」 「僕が悠とキスしたいから」 「私が落ち着く以前に紅蓮先輩がキスしたいだけですよね?」 やっぱり紅蓮先輩はキス魔だ……。 「どうしてバレたの?」 「紅蓮先輩の顔に私とキスしたいって書いてあるからです」 「じゃあ、キスしてもいい?」 「これ以上は私が持たないのでダメです。あと映画の時間に遅刻しますよ」 「わかった。そうだね、言われてみれば確かに上映時間ギリギリ」 私は紅蓮先輩に手を引かれ、映画館に向かった。
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