3章 映画館でハラハラ!?コスプレでドキドキ!?

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「あれ……?」 「悠、どうしたの」 「いや、本当にここで合ってるのかなって」 3番スクリーンに入る。映画が始まるまで5分もないのにあまりにも人が少なくて私は違和感を覚えた。 「あぁ、それはね。今の時間は僕と同じような仕事をしている人限定なんだ」 「紅蓮先輩と同じ……。それは漫画家さん関係ってことですか?」 「そうなるね。この映画の原作者が僕と同じくらい売れてる漫画家でね。だから特別に招待してもらったんだ。さっき担当からメールが来て僕も今知ったところなんだけどね」 「そうだったんですか!? それは驚きですね。あ、私ポップコーンとか買ってきます」 自分の席に荷物を置くと立ち上がろうとする私。だけど紅蓮先輩に「待って」と腕を掴まれた。 「一人で行くのは駄目だよ。見知らぬ男にナンパでもされたらどうするの?」 「でも、この部屋からすぐ近くのところですよ」 「それでも僕は心配なんだ。悠、ここに座って」 「え!?」 ポンポンと膝に乗ってと合図する紅蓮先輩。
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