3章 映画館でハラハラ!?コスプレでドキドキ!?

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「悠、始まるみたいだよ。この映画、楽しみにしてたんだよね?」 「はい。すっごく」 「なら僕との会話も映画が終わるまでは禁止かな。悠、僕が以前に短編で描いた漫画覚えてる? 女の子が初デートで男の子と映画に行く話なんだけど……」 「覚えてます。映画館で女の子が恥ずかしいことをされた話ですよね? あれ、めっちゃドキドキしちゃいました。って、なんで今その話を?」 「ううん、なんでもない。じゃあ、映画楽しもう」 「はい!」 なにか含みのある言い方だなぁ。私は紅蓮先輩の膝の上に乗ってドキドキしてたけど映画が面白くてすっかり主人公に感情移入する見ハマっていた。 「……」 「!?」 「ちょ、ぐ、紅蓮先輩!?」 小声で紅蓮先輩の名前を呼ぶ。 一瞬、足を触られたような……。 私が声をかけても紅蓮先輩は聞こえていないようで。 もしかして集中して見てるかな? なら、邪魔しちゃ悪いよね……。 しばらくすると、また足に違和感があった。
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