1章 シンデレラは堅物会長と交際を始める

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「はぁ〜。まさか、クラスのシンデレラが堅物会長から呼び出しを受けるなんて……」 千智ちゃんは大きなため息をつく。 「俺らもショックだよ。シンデレラ、堅物会長を怒らせるようなことでもしたのか?」 「シンデレラが堅物会長なんかに食べられたりしたら……想像するだけで怖い」 「その“シンデレラ”ってのやめて。……怒らせるようなことはしてないよ、多分」 ちなみに“シンデレラ”って言うのは、クラス内での私のあだ名みたいなもの。 身長143cmで、お尻まである黒髪。それが小さくて可愛い! という理由で、シンデレラと呼ばれている。 私はツインテールにしてるし子供ぽっいって思うんだけど、まわりからしたら違う私に見えるんだろうか。 それに加えて、このくせっ毛。 雨の日は特に嫌だ。だって、毛先が跳ねるんだもん。 っていうか、食べられるってなに?  私、人間だから食べても美味しくないのに……。
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