3章 映画館でハラハラ!?コスプレでドキドキ!?

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「っ……」 次はさっきよりも撫でるように触れられた。紅蓮先輩は私を全く見ようとしない。 『僕が以前に短編で描いた漫画覚えてる? 女の子が初デートで男の子と映画に行く話なんだけど』 さっきの言葉がフラッシュバックした。 思い出すんだ、私。あれはどういう話だったのか。 ……思い出した。男の子が女の子を膝の上に乗せてスキンシップをする話。 これって、もしかして。 「ん……」 紅蓮先輩が私の腰に手を伸ばす。 「く、くすぐったっ……!」 変なことをされるかと思った次の瞬間、紅蓮先輩はこちょこちょをし始める。 「どう? 人の目を気にしながら僕と触れ合うのも悪くないんじゃない?」 「そ、それは……」 「でも、これ以上は見つかると世間的に色々危険だから、ね」 そういってパッと手を離すと最初の体制に戻る。
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