3章 映画館でハラハラ!?コスプレでドキドキ!?

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「じゃあ、ここにしよう」 「え!?」 「悠、なに驚いてるの?」 「だって思いっきりアニメチックですよ? 紅蓮先輩はこういうお店苦手じゃ……」 「苦手じゃないよ。このカフェは今描いてる漫画のネタにもなるかもしれないし」 「本当に平気ですか? 無理してないですか?」 私は紅蓮先輩の顔を覗き込む。 「なんで悠はそんなに心配なの?」 「だって……好きな人が特に好きでもない場所に付き合わせるのって申し訳ないっていうか」 「悠はお人好しなんだね。あと、僕は好きな人なの?」 「え?」 「好きな人じゃなくて、恋人だよ。悠にとって大事な人。僕は悠の好きなことを知りたいし、それを僕も好きになりたいんだ。悠がここに行きたいなら遠慮しないで」 「は、はい……」 そう思ってくれてたんだ。 紅蓮先輩と私の考えてることが同じでなんだか嬉しい……。
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