3章 映画館でハラハラ!?コスプレでドキドキ!?

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「魔法少女に出来ないことはないなら僕にキスも出来るよね?」 「さっきの聞いてたんですね!? 出来ないことしかないですよ。今さっきのは魔法少女のセリフであって私の言葉じゃありません!」 「残念。もう一回、悠の可愛い姿が見れると思ったのに……」 子犬が叱られた時のような顔をする紅蓮先輩。 「いや、その、だって……。あと、そんな顔してもダメですからね?」 「さっきはノリノリだったからしてくれると思ったんだけど。……仕方ないから録画したコレを見ることにするよ」 「へ!? いつの間に!」 「店員さんが撮ってくれたんだ。あまりの可愛さに勝手に手が動いてたとか言ってたよ。個人的に楽しむ分は撮影も良いらしいよ」 紅蓮先輩が無断で撮ったのかと思ったらまさかの店員さん。 「ところで……僕のこれは似合ってる?」 「うっ。あんまり近寄らないでください」 「なんで?」 「それ、私が以前ハマってたアニメなんです。だから困るっていうか……」 何でも完璧にこなす執事。お嬢様との禁断の恋物語。しかも、私の推しキャラだ。 恋人が推しキャラのコスプレしてるってどういうことなの? 頭が混乱して訳がわからない。その上めちゃくちゃカッコよくて似合ってる。
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