3章 映画館でハラハラ!?コスプレでドキドキ!?

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「何故こちらを向いてくださらないのです? お嬢様は僕が嫌いなんですか?」 「紅蓮先輩やめてくださいっ。っていうか、そのセリフをどこで……?」 「さっきの悠と一緒。店員さんに紙を渡されたんだ。僕はこのアニメを知らないからよくわからないけど、今の似てたの?」 「はい……すごく」 「それなら良かった。魔法少女と執事だと異色の組み合わせだけど、悠が似合ってるから問題ない」 問題しかないです、紅蓮先輩。 「そういえば、その執事は自分で選んだんですか?」 「違う。最初は学生服でも選ぼうかと思ってたんだけど」 「学生服はコスプレじゃないと思います」 「違う学校の制服に興味があってね。マンガの資料集めとして参考にもなるし」 「な、なるほど」 「だけど、店員さんがお客様に似合うコスプレがありますって言って色んなのを着せられたんだけど、どの衣装も重かったから最終的に一番軽いやつでこれにしたんだ」 確かに装備が色々ついてると重くなっちゃうけど……。 私も見たかったな。紅蓮先輩が色々なコスプレしてるのを。 紅蓮先輩のコスプレを手伝った店員さんが羨ましい。ちょっと妬けちゃうな。
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