3章 映画館でハラハラ!?コスプレでドキドキ!?

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「悠が本気で僕を拒絶するならあのときだって途中でやめたよ」 「本当ですか?」 「本当に心から嫌って思うなら、ね。でも、嫌がってる悠を想像したらいじめたくなった」 紅蓮先輩って意地悪っていうより隠れSなのかもしれない。 私は紅蓮先輩の頭の中でどんな状態なの? 「結局止める気はないってことですよね?」 「そうだよ。やっとわかってくれた?」 「私いじめられても嬉しくないです」 素直になれない私は思ってることと反対のことを言ってしまう。 「そんなことない。悠は僕にいじめられたら喜ぶ」 「紅蓮先輩のその自信ってどこから」 あまりにも自信満々だったから思わず聞き返してしまった。 「悠が映画館で見せてくれたあの表情から、かな」 「暗いのに顔なんて見えないんじゃ……」 私は紅蓮先輩のことぼんやりとしか見えなかったのに。まだ目が慣れてないっていうのもあったんだろうけど。
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