3章 映画館でハラハラ!?コスプレでドキドキ!?

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「恋人の顔なら、はっきりわかる。……僕には見えてたよ。悠が僕を求めてる表情。もっと触ってほしいって何度も顔でオネダリしてたよね」 「恥ずかしいからそれ以上言わないでください」 「ごめん。だけど残念なのが1つ」 「?」 「コスプレカフェで着てた衣装、買い取りたかった」 「どうしてですか?」 「悠にもう一度着させるため。次は僕だけの前で着てほしいから」 試着だけで良かったとホッと安堵の声を漏らしたのもつかの間。 「お金はあるんだし僕が買うのも良いかもね。悠、着てくれる?」 「コ、コスプレはしばらく無しの方向でお願いします……」 黒歴史の1つにカウントされるであろう例のセリフ。 コスプレだけはもうこりごり……。 紅蓮先輩の執事服はかなり似合ってたからそれだけは良かったな。イケメンだから完璧に着こなせてたし、こっちは色んな意味で心臓がヤバかったけど。 こうして、ハラハラな映画館とドキドキなコスプレカフェデートは幕を閉じたのだった。
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