4章 紅蓮先生と勉強会

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そして、紅蓮先輩の家に着いた。 「実は別の雑誌で短編を書くことになりまして。そこで教師と生徒ものをテーマに頼まれましてね……。だから今からそれを実践しながら勉強していこうかと」 紅茶を飲みながら紅蓮先輩の話を聞く。 短編とはいえ、別の雑誌でも漫画描くって凄いことだよね。ファンとして新作読めるのは楽しみかも。 うんうんと頷きながら相槌してたら……。 最後なんて言った? 実践? 「前に言ってたモデルの件ですね。って、先生役は誰がやるんですか?」 「もちろん僕がやります。僕が先輩だってこと、忘れたんですか?」 「忘れるなんてそんな。紅蓮先輩が頭良いってことも知ってます」 「それなら問題無さそうですね。こういうのはイメージを掴むと漫画もよりリアルさを増すので。……悠。まずは教科書とノートを広げて」 「紅蓮先輩!?」 紅蓮先輩はいつの間にかメガネをかけていた。 初めてのメガネ姿に私は心を奪われそうになる。
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