4章 紅蓮先生と勉強会

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「……そうですか。それならまずは公式を覚えるところから始めてみましょう。公式を暗記出来たら、さっきの問題を自分で解いてみてください」 「はい。まずは公式を暗記することを頑張ります!」 「ですが、ただ教科書を見ても頭には入りません。どうせ覚えるならノートに書き写すか、声に出すほうが良いですよ。そっちのほうが公式がより暗記しやすいです」 「そ、そうだったんですか。知らなかったです。じゃあ、早速ノートに書いてみますね」 普段なら絶対怒られてた。てっきり堅物会長モードでスパルタ指導+反省文コースが来ると思ってたのに。 数学が苦手な私にでも優しく丁寧に教えてくれる紅蓮先輩は正直、数学の先生よりもわかりやすい。 さすが学年トップだけのことはあるなぁ。こういう所を見ちゃうと天才なんだなって嫌でも思い知らされる。
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