4章 紅蓮先生と勉強会

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「それでは問題を解いてみましょう」 「これで合ってますか?」 「正解です」 「やった。紅蓮先輩が丁寧に教えてくれたお陰です、ありがとうございます!」 その場で小さくガッツポーズをする私。 たった1問正解しただけなのに、それが嬉しくて思わず紅蓮先輩に抱きつく。 「先程も言った通り僕は貴方の先生ですよ」 「すみません、紅蓮先生」 「そこまで落ち込む顔を見せるとこちらとしても対応に困ります。公式も頭に入ったようですし、次は僕が作った小テストをやってみてください」 「まだ覚えたばかりで……」 「分からないのであれば飛ばしてもらって結構です」 「わかりました」 私は言われるがままに小テストを解く。だけどすぐにわからない問題に当たりシャーペンを持ってる手が完全にストップしてしまった。
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