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懐かしい場所
「留美、ちょっと寄り道してもいいかな?」
「ウン・・いいヨ、おじいチャマ!」
私は孫の留美を連れて懐かしい場所へ車を走らせた。
「エエトッ・・確かここを左折してから・・公園の横だったよなぁ〜!?」
「アレレ?・・公園が無い?」
「ここを左折じゃ無かったかなぁ〜?」
私は車でこの辺りをグルグル回って居た。
「そうだ・・大型スーパーからの道順が一番わかりやすい!」
私の車は国道に出てから、大型スーパー迄来てやり直し!
「ヨシ、ヨシ・・ここを右折して・・オオ!思い出して来た!」
「ネェ・・おじいチャマ・・どこに行くの?」
「アッ・・ごめん、ごめん、留美、おじいチャンが昔住んで居た所にチョットネェ!」
「・・・おじいチャマの住んで居たところ?」
「おじいチャマがママと住んで居たの?」
「アッハハハ、ママはまだ産まれて無かったんだヨ!」
私は・・どうにか、こうにか目的の場所に辿り着いた。
「オオ!・・やはり、まだ建っている!」
「あの当時は新築だったから・・って事は築40年かぁ〜」
「1階の101号室・・これだけは、しっかり覚えて居る・・!」
「ごめんヨ、留美・・チョイおじいチャン・・あそこのアパートに行って来ていいかい?」
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