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ちょうど2週間前、新しく引っ越した家の近くの花屋で働く彼女を見かけた。
もろタイプで、見惚れてしばらくその場に立ちすくんでしまった程だ。
たまたま彼女が落とした配達表を拾ったことがきっかけで話すようになり、とうとう今日2人で出かけることにこぎつけた。
「純くんさ…」
ふいに、彼女が口を開く。
「ん?」
「…どうして私なの…?」
「え?」
「今日誘ってくれたのは嬉しかったけど…。
何で私に声をかけたの?理由は?」
「言ったじゃん。
花屋で店番してる美波を見て「良いな」って思ったって。」
「…そういう風に思われるほど私魅力無いと思うけどな…。
幼児体型だし肌白過ぎて「病人みたい」って言われるし童顔でナメられるし…。
だからどうしてかなって…。」
「…美波が自分で嫌いだと…
コンプレックスだと思ってるところが…
俺には魅力的に映るんだよ。」
「…え…?」
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