タイプなんです。

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夜の10時を過ぎた公園はひっそりしていて人影はなかった。 見渡す感じ誰もいない。俺と彼女の2人だけ。 「…で、渡したいものって?」 「ふふ、じゃあ〜ちょっと目瞑って後ろ向いて?」 「うん…。」 彼女が両手で自分の目を覆って背を向けた。 「いいって言うまでこっち見ちゃダメだよ?」 「分かった。」 彼女が言いつけを守って大人しく待っている。 後ろ姿まで本当にタイプだ。 思わずニヤけてしまう。 ニヤつくのを抑え切れないまま… ゴソッと、リュックから金属バットを取り出した。
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