3人が本棚に入れています
本棚に追加
7
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
結局、玲次のうちに泊まることになり、ちょっと考える。
崇純さんからあんな話聞いて、こいつと二人きりはちょっと…なぁ。変に意識しちゃいそうだ。
「崇純さーん」
お開きの人混みの中で崇純さんを捕まえる。ちょっと酔ってるけど、この際だし。
「車、乗せてって下さい!」
「ダメ。俺、朝までまだ呑むから」
「ついてきます」
って、これじゃ意味ないか。
「お前呑めねぇんだもん。連れてっても面白くないし、玲次んち泊まるんだろ?」
崇純さんの意味ありげな笑みに困り果てる。崇純さん、余計なこと期待してる。
「あっ、ヒロさんヒロさん」
「なに?」
通りがかったヒロさんを呼び止めて、すがりつく。
「泊めて」
「ダメっ」
「へ?」
ヒロさんじゃない声に振り向くと、またもや崇純さん。ニヤニヤしてる。
「ダーメ、ヒロ、俺と呑むんだから」
「えーっ」
「だそうだ。悪ぃな。玲次んとこ行くんだろ?」
ヒロさんまで…。がっくりと肩を落として見回すと、テツくんがいた。
「テツくん、泊まりに行っ」
「ゴメン」
「どーしてぇ!?」
「真理来るかもしんないから」
「もう2時だけど!?」
最初のコメントを投稿しよう!