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ビリーブミーデスのライブ覗きに行こう、暇だろ。練習の後、そう誘われてのこのことジーラスに遊びに行ったり。ゲーセン行こうぜ。お前、UFOキャッチャーのダウンタウン取れたか? まっちゃん欲しいんだよな。そんな事のために校門で待ってたりとか。
玲次が僕の下校時間に待っていられる謎はとけた。単に、玲次の学校の方が30分早く終わるってだけだった。
それにしても、毎日毎日、玲次と顔を合わせる時間が長くなって行った。それもけっこう、急速に。
自分でも何となく不思議だった。
ライブ行ったら行ったで「ステージ見えてんのか?」っていじられるし、ゲーセン行ったら何やっても「へたくそー」ってバカにされるし。だから、デートとかじゃない。単に、友達だからつるんでるだけ。
でも、やっぱり何となく感じる。玲次が僕の顔見たいんだって言うのは。
僕だって、玲次のことは嫌いじゃない。友達なんだからさ。気が合うから、一緒に遊ぶ。
最近は練習日も合わせると、地元にいる日なんてほとんどなくなっていた。放課後には玲次が待ち伏せてて、練習後もまっすぐには帰らなくて。
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