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今の今まで、一応彼女だと思ってたから、少なからずショックではある。冷静にはなれてない。玲次の話が頭に入らない。
「おい、聞いてんのか?」
「聞いてる。ストⅡだろ」
「ストⅡの、何だよ」
「リュウ」
僕と同じ名前のキャラ。格闘ゲームの主人公だ。
「やっと春麗で勝ったんだぜ」
「…あ、そう」
玲次が何故かリュウを苦手にしていたのは知ってた。よほど嬉しかったのか、僕に祝福を求めてるみたいだけど、ちょっと無理だ。
これでもそれなりに失恋したんだから。
玲次も興味なさそうな僕に気づいたのか、話題を変えてくれた。
「そういや、ルー・リード返って来たんだけど、今から来るか? うちで聴いてけよ」
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