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そして、袋をきちんとたたんでキヨリの手に戻した。 「…?」 取り出したマフラーをぐるぐると首に巻き、彼はお辞儀をする。 「ありがとう」 「あ、ううん。…じゃ、また」 「入部届は末松先生まで」 キヨリはあいまいに微笑むと、そこを去った。 教室の中で、何か騒ぎが起きていることは気にしないことにして。
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