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「あ、ああー! 須田!」  隣で必死に説明していた少年が叫ぶが、須田と呼ばれた少年はさして動じない。  食べ物をもらったから、というレベルで、軽くキヨリに頭を下げる。 「あ、どうも」 「どういたしまして」  何となく調子が狂い、律儀にそんな返答をしてしまった。 「キヨリ、きーよ、遅れるっちゅーねん」 アイミに引っ張られ、やっと我に返った。
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