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「そういえば明日は母さん遅番だっけ?」食事を終えてリビングでTVを見つつ、スマホをいじりながら司が聞く。
キッチンで洗い物をしながら楓は答える。
「明日は早番なはず~」
「マジか明日は弁当にしてもらいたかったんだけどなあ」
楓達の両親は共働き、父親は警備員で今日は泊まり勤務、帰宅は明日の朝となる為に今日は帰らない。
母親は駅直結のスーパーで働いていて、7時オープンの早番であれば6時半には家を出なければならずお弁当を頼むのは難しくなる。
ちなみに遅番は営業終了23時に合わせる為、帰りは0時近くなる事も多く、夕食の準備も必然的に楓か司がする事になる。
昼間の時間帯に入る中番もあるのだが、母親はかなりのベテランパートで店長からも信頼が厚く、開店や閉店を何かと任される事も多い為にどうしても早番と遅番が多くなっていた、更に今日のように急に勤務を頼まれる事もあり、予定が変わる事も少なくない。
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