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9-8 ずっと一緒
それから、恭君と結婚式のことを話し合い、海が見える綺麗なホテルで挙式をすることにした。場所は、高校時代、海メンで行った海近くのホテルだ。
日取りを決め、招待状を出すと、続々とみんなから返事が返ってきた。
そして、結婚式当日を迎えた。
会場へ着くと、天気は快晴で、空はどこまでも澄み渡り綺麗だ。
僕らは、別々に別れ仕度をする。
僕は、純白のタキシードを着た。
準備ができると、家族が入ってきて、みんなが祝福してくれる。
みんなの温かさに目から涙が落ちそうになる。
「まだ泣くなよ!」
夏兄に怒られた。
「ごめん、、」
僕は、満面の笑みで謝った。
そして、恭君が入ってきた。恭君は、黒をメインとしたタキシードだ。
恭君は、僕を見つめた。
「綺麗だ。」
「恭君こそ、、カッコイイよ、、」
二人で微笑んだ。
そして、時間となり式場へ向かう。
綺麗な鐘の音が鳴る。
式場の扉が開かれ、僕たちは、手を握り歩き出す。
そこには、いつものみんながいて、拍手で僕らを歓迎してくれる。
僕たちは、ゆっくりと一歩ずつ歩き始める。
そして、檀上へ着いた。
手を握ったまま、みんなの方へ振り返ると、司会者が述べた。
「それでは、誓いの言葉を述べてください。」
僕たちは、お互いを見つめ合う。
恭君は、真剣な眼差しで僕を見つめながら誓う。
「一生愛し、守り続けることを誓います。」
続いて、僕も緊張しながら誓う。
「一生愛し、添い遂げることを誓います。」
指輪の交換をして、初めてのキスをした。
そのキスは、柔らかく、温かくて僕を優しく包みこんでくれた。
そして、結婚式が終わり、会場の扉を開けると、あの綺麗な海が広がっている。
みんなから、祝福の言葉とともに花びらを投げられる。
僕は、恭君と手を繋いで歩き始めた。
たくさんの幸せを感じながら、恭君に向かって笑った。
「ずっと一緒にいようね、、」
「あぁ、、」
恭君は、僕に満面の笑みを見せて、微笑んだ。
完
――――――――――――――――――
これで、完結です。
初めての小説で、稚拙な部分も多々あり、読みにくかったと思いますが、ここまで、読み続けてくださり本当にありがとうございました。
一時はどうなるかと思いましたが、最後には、二人が幸せになれて本当によかったと思います。
また機会があれば、違うものも書いてみようと思います。
それでは、また会える日まで。どうかお元気で。
みなさんの幸せを心から祈っています。
シュン
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