修羅場

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「お二人共、今の発言に嘘偽りはありませんか?」 「……」 黙ってないで質問に答えろ。 もう一度聞いてみる。 「嘘ですか?本当ですか?」 「嘘ではない!」 はいはい。 言ってろ。 「優美さんは?」 「……」 何度も聞かせるな。 もっとしっかりしろよ。 「嘘なんですか?」 「そんなに責め立てるなよ」 俺が少し声を強めると、ひっくんが間に入ってきた。 「なぁ、明君。何かしら疑いがあるのかもしれないが相手の奥さんの事も考えたらどうだ?」 お義父さんも優美をかばうように俺に睨みをきかす。 あぁもう、うざい。
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