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Chapter1. 『揺れる心』
貴方と言葉を交わさなくなって、どれほどの時が流れたのかしら。
勇気を出して声をかけても、その目を見てしまうと何も言えなくなってしまう。
どうして、貴方はそんな目をするの?
私に何を求めているの?
私は――どうすればよかったの?
お願い、そんなに苦しそうな顔をしないで。
どうか……どうか――あの狂おしいほどの熱に浮かされた目で、愛しているのだと切に訴えかけてくる目で、私を見て。
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