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後日、私と輝人くんと理央、そして怜くんと四人で遊びに行くことになった。
お揃いのキャラクターのカチューシャを買って、アトラクションを回る。
普段からテンションの高い理央と、話題豊富な怜くんはなかなかの相性のようで、昔からの友達みたいに話が盛り上がっていた。
「なんかあの二人、いい感じ」
「そうやね、息ピッタリ」
初めてのデート、本当は二人で来たかったけど、もし二人で来ていたら無駄に周りの目が気になって、また自信をなくしていたかも知れない。
理央と怜くんを見ていると、付き合ってる私たちより息が合っていて羨ましくなる。
私もあんな風に、自然にできたらいいのに...
「舞衣ちゃん、最初のデートが二人きりじゃなくてごめんね」
私の考えてることがわかったように、輝人くんにそう言われて戸惑ってしまう。
でも、心配かけたくなくて…
「大丈夫だよ 四人で来れて楽しいもん」
それは嘘ではないし、笑顔でそう答えたつもりだった。
でも…
「舞衣ちゃん、我慢しなくてもいいけん」
「えっ、そんな、我慢なんて…」
なんで私の気持ちがわかったんだろう...
不思議に思っていると、頭をポンポンてしてくれる。
輝人くんの笑顔とポンポンは魔法みたい。
私に安心をくれる
もっと触れて欲しいと、欲張りになってしまう。
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