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さらに驚きなのは、この国の人々は森の奥へわざわざ出かけて、野外にも関わらずアレを致す習慣があるのです。初めてうっかり現場に遭遇してしまった時は、あまりの刺激にお宿へすっ飛んで帰りました。しばらくは「リア充は爆発しろ!」などといった定型文を叫んで、悶々として過ごしたのは言うまでもありません。
閑話休題。
さて、アニエスさんはどういう意味でこんなことを言ったのでしょうか? いや、分かってますよ。私、一応冒険者なんです。アニエスさんも冒険者資格はお持ちだと思います。となれば、森へ行くイコール魔物狩りの血みどろデートですよ!
ひゃっはー! 嬉しいけど嬉しくなーい! せっかくアニエスさんと森へ行くならば、やっぱりもっと色っぽい事情でありたいものです。このままでは、いたずらに他の女冒険者を刺激するだけで、後々痛い目に遭うのは私なんですからね。そんなわけで。
「いえ、結構です。間に合ってますので」
お金とか、彼氏とか、いろいろ間に合ってませんけど、本当のことなんて言えるわけもなく。
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