馬始め

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『ディープインパクトだよね?』 『えっ?』 ともりが振り返ると… 『ああ、ごめんなさい…』 『このお馬さんの名前?』 『うん、競走馬だけどね』 『競走馬って、競馬に出て来る馬の事?』 『そう、サラブレッドってゆうぐらいだから…格好いいよね!あっ、私、日高あずみ…同じ一年生だね?』 『うん、A組の安平ともり!』 『私はCなんだぁ』 『競走馬、詳しいの?』 『詳しくは無いけど…大好きだよ!』 『そうなんだ』 『ともり?』 『ああ、あかり』 『じゃあ、行くね?』 『うん、またね!』 日高あずみは、図書室を出て行った。 『誰?』 あかりが聞いた。 『C組の子』 ともりは、そう言って雑誌に視線を落とした。
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