馬始め

9/107

2人が本棚に入れています
本棚に追加
/107ページ
『私は、白老ゆうか…まぁ、狭いけど入って』 『何か、優しそうだね?』 ともりは、あずみに耳打ちした。 『そうだね?』 三人は、ゆうかの後から部室に入った。 『びえー!』 あずみが奇声をあげた。 『何、どうした?』 ゆうかは、お茶を入れながら言った。 『ステイゴールドじゃないですか!』 壁の至るところに、競走馬のパネルが飾ってあった。 『この馬、めちゃくちゃ格好いい!』 ともりが言った。 『それは、ディープインパクトでしょ!』 あかりが、呆れたように言った。 『キンカメさんもいる!』 『キンカメ?』 『キングカメハメハ(笑)』 『競走馬、好きみたいね?』 『はい!』 『じゃあ、来週の土曜日に…また、ここに来て?』 『えっ?』 三人は、顔を見合わせた。
/107ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加