馬始め

1/107
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/107ページ

馬始め

四月、都立良馬場女学院入学式 『ともり、またまた、よろしくね!』 『うん、3年間一緒だねっ!あかり!』 安平ともりと鵡川あかりは、中学校時代の同級生である。 『高校生かぁ』 『JKだよ』 『そうともゆう』 『部活の予定は?』 『うーん、考え中…』 『そっか、ともり、同じクラスでよかったね』 あかりが言った。 『うん、知らない人ばっかりだったら…嫌だったかも…あかりみたいに、社交的?じゃないし』 『ははっ、ともりが人見知りすぎるんだよ』 『簡単には、治んないよ』 ともりは、あかりの目を見ながら言った。 『今日は…どうする?』 『図書室、覗いてみていい?』 『しゃーないな、付き合うよ』 『やっぱり、あかりは親友だよ!』 ともりは、あかりに抱きついた。
/107ページ

最初のコメントを投稿しよう!