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馬始め
四月、都立良馬場女学院入学式
『ともり、またまた、よろしくね!』
『うん、3年間一緒だねっ!あかり!』
安平ともりと鵡川あかりは、中学校時代の同級生である。
『高校生かぁ』
『JKだよ』
『そうともゆう』
『部活の予定は?』
『うーん、考え中…』
『そっか、ともり、同じクラスでよかったね』
あかりが言った。
『うん、知らない人ばっかりだったら…嫌だったかも…あかりみたいに、社交的?じゃないし』
『ははっ、ともりが人見知りすぎるんだよ』
『簡単には、治んないよ』
ともりは、あかりの目を見ながら言った。
『今日は…どうする?』
『図書室、覗いてみていい?』
『しゃーないな、付き合うよ』
『やっぱり、あかりは親友だよ!』
ともりは、あかりに抱きついた。
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