月に沈む

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お月さまを溶かして食べたいと いつか呟いた僕に君は笑った あれは冗談じゃなかったよ だってそうすればいつだって 君に見つけてもらえるだろう 僕の身体がぽっくり光れば  君に見つけてもらえるだろう 手をあげられなくなったんだ 声が出せなくなったんだ ここにいるって 君に信号が送れない 夜の暗がりでは姿が滲む 光の下では形が散る 早く早く 僕はじっと耳を澄ます 君の音ならこの耳でも拾えるから 聞かせてほしいよ
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