メシスタント・ヘルパー

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 たまきは小さな風呂敷包みを渡してきた。中身を訊くと、サンドイッチだという。 「今日もよろしく」  たまきの研修はまだ続いている。修治の家で思いがけず一人の仕事をこなしたが、料理人だったヘルパーにはまだついていく理由が残っている。  大きく横道に逸れながら、まだ元の道に戻らずに歩き続ける人は、今日も誰かの家のキッチンに立っていた。
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