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「んん、ん? アレ、痛たた、…ちょ。ちょっと、あなた誰、い、嫌ぁ。やめむぐぅ…」
男は慌てて由香の口を押さえるとポケットから大きなカッターナイフを取り出して由香の目の前でカチカチと刃を出して鼻の頭が触れる程顔を近付けて言った。
「騒がなければ痛い事はしない。馬鹿な事さえしなければ、気持ち良くしてあげるよ。…だけど、ちょっとでも騒いだら…」
男はそう言うと、由香の口を強く抑え付けてから、由香の綺麗な左肩にカッターの刃を押し当て僅かにスライドさせた。
「いっ…」
由香の口から堪らず声が漏れた。傷口からは真赤な血が滲み出る。男は由香の口を更に強く押さえつけて続けた。
「僕は本気だよ。まだ死にたくないよね? 静かにしてるんだよ。いいね?」
由香は泣きながら首を縦に振った。男はカッターをポケットにしまうとブツブツ言いながら自分のベルトを外し始めた。
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