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「や、やめてよ。い、一週間もクローゼットに居たの? …てことは昨日も一昨日も、私が寝ている間もずっとそこに居たってこと? 嘘でしょ…」
「まぁまぁ、そう怯えることは無いよ。俺は確かに一週間クローゼットに籠っていたけど、由香ちゃんに危害を加えたりしなかったろ?それにこうして由香ちゃんを助けてあげただろ。俺が居なかったら今頃どうなっていたと思う? あのサイコパス野郎に滅茶苦茶にされてたんだよ。静かにしてればどうのこうの言ってたけど、実際は分かったもんじゃないよ。ヤルだけやったら証拠隠滅に由香ちゃんを殺そうとしたかもしれないよ。いやもっと酷いことをしたかも、そのカッターでジワリジワリと傷を付けて泣き叫ぶ由香ちゃんを眺めたりしたかもしれない」
「ひ、酷い…」
由香は想像して怖くなり危うくカッターを落としそうになったが、慌てて態勢を立て直した。
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