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良くんや香多くんはパンちら慣れしているから平気っぽい。げたんわくんのパンちらを望むのはコアなファンだ。すぐ真っ赤になる俺が狙われるに決まってる。
先を行く男共は騒ぎに気付いていないが、俺はこういうとき、どういう行動に出ればいいかは分かっている。
また歩き出すとスカートがめくられる。
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!お父さん、助けてーーーー!!」
思いっきり叫ぶと先頭にいた親父が全速力で走りより、俺のスカートを捲ったファンにドロップキックを叩き込んだ。
「瑠璃を泣かせるのは誰だーー!お父さんは許さないぞーー!瑠璃がお父さんをお父さんと呼んでくれるなら千人力ーー!」
俺にはマジの保護者がついているからな。
「ちょっと親父さん!これ商売だから!」
伊織校長先生が珍しく慌てる。
「商売でも瑠璃の嫌がることは許すかーー!お父さんが守らなくて誰が守るーー!!」
親父、荒ぶる。
その結果、普通の遠足に様変わりしたが、ファンとお弁当のおかず交換したら、みんな満足してくれたよ。
伊織校長先生は不満そうだが。
伊織先生が教師じゃなくて本当に良かったよ。うちの校長よりずっとヤバいのだと知った日だった。
六月に続くよーー!
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