第2話 探してる人

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第2話 探してる人

退魔師養成学院 一般クラスに在籍している瀬川滴は、親友の秋宮詩歌に連れられ特進クラスに来ていた。 事の発端は、滴が出会ったという転校生の話だ。 「いた?」 「ううん。いない」 「2年だったらいると思ったけどね。ねえ、他に思い出せることないの?」 うーんと考え始める。 「あ、帽子って被るの?」 「帽子?え、もしかして異端技能学科じゃない?その転校生…」 「え?」 異端技能学科は、帽子とマントを着用義務が課せられている学科。 「あそこいい噂聞かないよ?それでも行く?」 詩歌は、行きたくないモードだったが。 「ごめん。しいちゃん、一緒にお願いします」 「いいよ」
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