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創世記
エデンの中央にある善悪の知恵の実。
蛇の誘惑により、イブはその実を口にしてしまう。アダムとイブは園を追放され、自ら食物を得る事を命じられた。
彼らの子、カインとアベル。カインはアベルを殺した。罪を背負ったカインは、この世を彷徨い続ける事を命じられた。彷徨い続けたカインは町を造る。そこでは、職業、芸術、生活が生まれた。
2人が果実を齧る罪を犯した時、同時に「思考」そして「現実」が生まれたのかもしれない。
人の心には必ず「闇」がある。自然にも人にも、必ず表と裏が存在する。
そこから目を逸らす事は、許されない。
割れた窓は、そんな現実を語りかけるように、硝子を鋭く光らせ、ぽっかりと開いたまま、彼を眺めていた。
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