NISEKO Park Keepers

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「たまたまくされ縁で組んだだけです」 総司に言われて応える春人。 「中良くないの?」 「普通です」 尋ねる総司に応える春人。 「咲也と大介は北斗と鈴来と幼なじみで仲良いよね?」 「俺と竜也は高校の野球部からなんで」 総司に聞かれて応える春人。 「なるほど、友達ってよりは相方みたいな感じかな」 「まあ、そうですね」 歩きながら話す総司と春人。 「良いんじゃない、そんな関係も」 「!」 遊歩道を歩いて行く総司と春人。 夕暮れの運動公園、奥に見える羊蹄山の頭は雲に隠れている。 照り付ける太陽。 通り沿いに建つ事務所、工場、車庫の棟、前に選手達の車が並んで駐まっている。 一塁側に建つ寮と室内練習場の棟。 外野から見た練習用グラウンド、一塁ベンチ前に勇次郎、総司、敬子を前に選手達が集まっている。 「スタジアムはまだまだですが室内練習場と練習用グラウンドは今日から使えるようになりました」 「やったな」 「ああ」 「よし」 「!」 勇次郎の話しを聞いて喜ぶ選手達。 「この球場はウチのだから遠慮なく使ってください、以上です」 「ありがとうございます!」 勇次郎に礼を言う選手達。 「!」 ワクワクしている敬子と総司。 「えー、グラウンドも出来たのでこれから少しずつ練習試合も入れて行く予定です」 「おお」 総司の話しを聞いて沸く選手達。 「寮も出来たので入寮希望の人は後で言ってね」
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