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ニセコ綺羅街道を走るパークキーパーの軽トラック。
「明日また敬子とエフコン行くのか?」
「ああ、トークショーのチケットが当たったらしくてな」 助手席で尋ねる勇次郎に運転している歳郎が応える。
「お前も行くか?」
「そうだな、昼からななつぼし横丁で飲むのも悪くねえな!」 尋ねる歳郎にニヤリと応える勇次郎。
走って行く軽トラの前に大きく羊蹄山が見えている。
ドローンから見て、青空から大きな三角屋根が目立つエフコンフィールド北海道へ。
「お〜、相変わらずデカいな〜!」
「…」
「!」 サードゲート前でエフコンフィールドを見上げる勇次郎、歳郎、敬子、三人の他にも客が何人も歩いたり記念撮影をしている。
「勇兄、歳兄、あたし仲間と待ち合わせてるから行くわ!」
「終わったらLINEくれ」
「?」 敬子が歳郎と勇次郎に声をかけて。
「わかった!」 立ち去る敬子。
「何だ、トークショー見にいかねぇのか?」
「ああ、俺は飲み食いとガール冷やかしに来たんでな」 エスカレーターでななつぼし横丁に向かう勇次郎と歳郎。
エフコンフィールドのグランド、グランドキーパー達が芝の手入れをしている。
「こんな所に居たのか、キレイなもんだな」
「ああ」 勇次郎がビール片手にライト側最前列の席に座っている歳郎の隣に座る。
「ここから見る限り雑草もないし1時間もあればスプリンクラーで水も撒ける、地下には冷暖房完備らしい」
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