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グループラインいじめ
中学生の頃、”グループラインいじめ“
と、言うものが流行った。
ターゲットを決めて、
グループラインに招待して、
今度は退会させたり、
ターゲットになった人は、
学校でも、無視される。
ある日、親友がターゲットになった。
自分がターゲットになるのが、
恐くて、僕も無視した。
そう、僕は、自分が一番大事なんだ。
彼は、不登校になった。
僕は、彼の事を心配してはいたけど、
何もしてあげられなかった。
彼は、何も悪くない。
彼は、ターゲットになった子を、
無視しなかっただけだ。
僕には、それが出来なかった。
彼は、フリースクールに通い、
高校に進学した。
久しぶりに、駅前で彼に会った。
彼は、僕に言った。
「グループラインのいじめより、
親友の君に無視されたのが、
一番辛かった」
僕は、何もしていない。
僕は、悪くない。
だから僕は、彼に謝らなかった。
「ごめんね」
と言えば、自分が悪いと、
認めたことになるからだ。
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