20人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
というわけで、2人はいつも同じベンチで一緒にランチする。ぼくはスマホを見ながら、クスクス笑って2人の前を通る。さも面白い動画を見ているフリをしてね。
「何見てるの？」
好奇心旺盛なマリリンが食いつく。
「あ、これ？すっごくウケる動画！見てみる？」
2人がぼくのスマホを覗き込む。もちろん、すぐにサイケな催眠動画を再生したのは言うまでもない。
ぼくは2人の耳もとで囁く。
「あなたたちはニワトリです、ニワトリです。そしてこの男子（ぼくのこと）はミミズです、ミミズです・・・」
その瞬間、マリリンとグレースの目がとろんとなって、ぼくのほっぺたにマシンガンみたいにキスを浴びせる！キス・・・というより、ニワトリがツンツンつついてる？
わぉ、左右から計4つの膨らみが、ぼくの体に密着する・・・って、ここまでは、よかった。
ぼくがデレ〜ッとなっていると、マリリンがぼくの右腕をぐいっと引っぱる。あわててグレースがぼくの左腕を引っぱる。いつもなら相手にもされない2人の超美少女が、ぼくを取り合ってるなんて！これは夢か？・・・いや、催眠術か。
最初のコメントを投稿しよう！