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肉を切り裂く音が部屋に響き、その音に合わせて鮮血が飛び散っていく。
目の前で愛する子供達が、お互いの首を落とそうとしている。私はそんな地獄のような光景から、目を逸らすことも出来ない。
『このアパートから出ようと言ったのがいけなかったのだろうか。ここに棲むナニカの逆鱗に触れたのだろうか。もしそうなのだとしたら、心から謝罪したい。だから、私から愛する家族を奪わないでくれ』
心の中で祈り終えた頃には、慎太と光太の首は胴体から離れ、布団の上に転がっていた。
いつもならここで夢は終わる。しかし、一向に夢が覚める気配はない。
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