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普通なら激痛で身体を捻じらせ苦しむはずだが、それすらもさせてくれない。お互いに首を切り合いながら、意識を薄れさせていく。
痛みは次第に熱さへと変わり、最終的に熱さは冷たさへ変わっていった。
首が切り落とされる寸前、引っ越してきた日に見た公園の桜が目の前に広がる。慎太や光太の無邪気な声も聞こえて来た。
瞳にも慎太と光太の声は聞こえているだろうか。私達四人は、天国でまた暮らせるだろうか。それとも、この部屋に遺り続けて、呪いの一部となるのだろうか。
そんな想像をしたものの、この痛みが終わるのならどちらでもいいという答えに行きつく。
やっと死ねる。
やっと、死ぬことが出来るんだ。
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