六章 六日前

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 どんな心霊スポットへ行っても怖がることのない咲子は、既に過去のモノになってしまっていた。でも、こうなってしまった以上、恐怖は二人で分散し、立ち向かっていくしかない。 『怖くても、俺達は何か行動しないといけない。手遅れになる前に……。とりあえず、俺は明日も調査を続けようと思う。あの公園に行くと、かみおい荘について知ってる人がいるはずやしな。特にあの老夫婦は絶対何か知ってる。咲子もその気になったら、連絡して欲しい』  正直、逃げたい気持ちの方が大きかった。何もせずに、布団の中で震えている方が楽だろう。でも、そうしているうちに、浩紀と咲子がいなくなってしまいそうで怖かったーーーー。 「どうしたん? 遠い目しているけど。ってか、ほんまにあの老夫婦は来るん?」  ボーっとしている俺に咲子が話しかける。
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