虎の求愛

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いつもは俺のが甘えたなのに今は珍しく蛇が俺に甘えてくるから尻尾で優しく撫でてやる事にした。 「やっぱり大型のネコ科の尻尾ふわふわ感凄いな…可愛い」 「忠義は特に大型だからね。あーふわふわ可愛い。」 顔を擦り寄せて来たからベシベシ強く叩いてもう止めろと圧力をかける。 いい加減執拗い。 「あー猫ちゃんのツンがまた始まった。」 しくしくと蛇の泣き声が聞こるが俺は半目にして蛇を見つめる。嘘泣きすんな。可愛くねぇんだよ。 弟はやれやれと俺にベタベタしている姿を眺めてからゆっくりと立ち上がった。 「じゃあ俺帰るね。」 「またな。」 …兄弟ってなんか良いな。 「全然良くないよ。アイツに何回も彼女取られたもん。まあ別に好きじゃなかったから良いんだけど。」 『…』 いや普通の兄弟はそんな事しねぇだろ? 喧嘩とかしつつも仲良くするってのが普通の兄弟って奴で… それにお前もお前でどうかと思う… 「そ?忠義と付き合うまでは恋愛ってよく分かんなかったから。それでもちゃんと誠実に1人ずつ付き合ったてたし酷いことはしてないと思うけど…て、そもそも先輩セフレ沢山いた先輩こそ言えないからね!」 この話は不毛だった様だ。
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