虎の求愛

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段々と優しい甘い口付けへと戻ってきたから俺が猫舌で刺激する。 『んんー…』 「こら駄々っ子になんないの。」 俺の喉を指で擽って宥めようとするけれど中々収まらない。 「今日は発情期なのかな?あー…目が蕩けちゃってる。」 『ん~…』 蛇の至る所を甘噛みして甘える。 尻尾を足に絡ませたり頭を擦り付けたり。 「いつものツンツンな忠義も可愛いけどこの甘えん坊も堪らなく可愛いんだよなぁ…よしよし」 『…がぅ』 「俺の猫ちゃん吼えてる…可愛い。」 最早蛇は俺が何をしても可愛いらしく猫可愛がりしてくる。 つーかまだ最中だから。何かってに中断してんだよ。 尻尾で蛇を叩いて唸る。 「あーごめんごめん。次はどんな風にされたいの?」 『駅弁』 態と攻める側のが辛そうなのを言ってやれば蛇が固まる。 まあ俺重いからお前の腰死ぬかもしんねぇけどな。 ニタニタと意地悪に笑えば蛇も仕方ないと言った顔で俺を抱き上げようとして… それから動かなくなった。 なんだぎっくり腰か?
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