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悔しい事に
ラファは絶賛修学旅行中だ。
バスで乗り込むギリギリまでしがみついてきて数人の奴の友達とやらに引っ張られる様にして連れて行かされていた。
流石蛇と言ったところかラファの締め付ける力は強かった。
あーアイツが居なくてせいせいする。
やっと本体は居なくなったのに携帯へのメッセージがこちらの都合には関係なく何通も送られてくる。授業中でも構わす、だ。
こいつはメンヘラの彼女か。
『…うぜぇ』
「とか何とか言いつつもメッセージを見てやってんじゃん。今までの彼女にはそんな事しなかったのに。」
『…あぁ』
アイツ返事見ねぇと電話してくるんだよ。
スっと持っていた携帯を四枝に見せる。
既読と同時に電話して来るから着拒してやるとメッセージが光の速さで送られてくる…
「…うわぁ」
『マジ怖い』
アイツこう言う所だけ治してくれりゃ高身長イケメンで頭良いし優しくて面倒見も良いし料理も上手い良い奴なんだよな。
「無意識に惚気けてんの怖。」
は?
睨みつければ四枝は苦笑いするだけ。
なんだよ…
「まあ幸せそうで何よりじゃん。」
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